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月琴~つきのこと~

第2章 第一話【宵の月】 二

 艶やかな桜の樹の上高く、宵の月が浮かんでいる。月光に白い花が輝いていた。小文はおさよに微笑み返すと、愛しい男の面影を瞼に浮かべ、真っすぐに前を見つめ歩き始めた。
               【第一話 宵の月 おわり】    

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