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猫科男子との生活 。

第14章 頭の中は貴女でいっぱいです。





漣「…ふぅ−…ぁ、夢斗、食べ終わった?」



夢斗「…あ、うん…ご馳走様…

です…」

小さく語尾にボソっと敬語を付け加える夢斗


相変わらずピンポイントをついてくる子だな。



漣「わ、全部食べたんだ、偉い!!」




夢斗「何、その子供扱い…」



言ってからやばいと思う


「全部食べてくれて嬉しい」の方が良かったかな


今のは確かに子供っぽいかもしれない



でも、不満そうに口を膨らませて私を見てくる夢斗を見ると反省で気なさそうで怖い



しかも、私が立っていて夢斗が座っているこの関係だと

上目使い、なわけで



くぅ…そろそろ慣れろよ…



本当に。



どうやら私は視線に弱いようだ




漣「い、いや、

夢斗って食細そうだから」





夢斗「まぁ、これはこの頃、細くなったんだけど」




咄嗟に同居してよかったと思う





夢斗「それ…とあと」



漣「―…?」




夢斗「…ぉ、美味しかったし…//」


っ/// こんなに顔を赤くされるとこっちまで赤くなる




夢斗「さ、皿洗う//!!」




漣「ぁ、ちょ、夢斗!!」


夢斗の肩を持って椅子に座らせる


ほっそい肩…



このまま、口実で洗ってくれそうだし…




漣「お風呂はいって?
寝室は私がしておくから。 寝て、しっかり治して」




できる限り私がやるから口調




夢斗「…でも…」


漣「いいから、気楽にいこう?疲れちゃうよ」





下を向いて申し訳なさそうな彼に精一杯明るい口調で言う

そして食器を台所へ向かおうとした


そのとき。



夢斗「そうじゃ、なくて…


−−…元気な体になったら…俺ここ出ていかなきゃいけないのかなぁって…」


袖を掴み下を向いて震え声で言う夢斗













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