【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第1章 嫉妬
ウィスタリアの
プリンセスに選ばれてから
すでに3ヶ月が過ぎる頃―…
私、''月花'' は
未だに次期国王候補を選べずにいた。
「そろそろお相手を選んで
いただかなくてはなりません。
今度の週末に有力貴族たちを集めて、
ダンスパーティを開くことに
いたしました」
『パーティ…ですか?』
「ええ。
そのパーティで国王候補の
目星を付けていただけるよう、
お願い致します」
教育係のジルが
にこりと笑って言う。
(そうだよね…
いつまでも迷っていられないよね…)
『…わかりました』
私はジルに向かってコクリと頷いた。