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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第2章 葛藤

その日の正午―…

仕事を終え執務室を後にしたユーリは、
ひとり廊下を歩いていた。


「……」


先程、ジルに言われた言葉が
頭から離れず、
ユーリの思考を奪っていた。

ふと足を止め、
窓の下に広がる中庭に視線を落とす。

すると……
庭にある大きな木の下に
腰を下ろす人影に目がとまった。


(あれは……)


「……月花様?」


木の下に座っていたのは月花だった。

月花の隣にはルイの姿も見える。

二人の前にはサンドイッチが用意されており、
どうやら昼食を外でとっているようだった。


(そうだ…お昼はルイ様と食べるって
言ってたっけ…)


窓越しに遠くから見る月花は、
サンドイッチを頬張りながら
ルイと会話をしているようだった。

そんな月花の横に座り、
愛おしそうに月花を見つめるルイの姿に
気がついた。

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