テキストサイズ

【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第3章 告白

ユーリの告白を受け止めるように
私は彼の胸元にそっと顔を埋めた。

ユーリの背中に腕を回し
身体をぎゅっと抱き締める。


「…身体、冷えてきちゃったね」


私の体温を確認するかのように
ユーリが呟いた。


「そろそろ城に戻ろっか。
このままだと本当に風邪引いちゃうから」


私の身体をゆっくりと離すと
私を見下ろしてにこっと微笑む。


(あ……)


ユーリの温もりが薄れていく感覚に
私の心は一気に寂しくなってしまった。


「ん?どうかした?」


首を傾げるユーリに
私は咄嗟に笑って誤魔化す。


『ううん、何でもないの…。
お城に帰ろう』


私の手を引き城へと戻るユーリの後ろ姿に
私の心に生まれた寂しさがより一層、
大きくなっていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ