【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第3章 告白
『……っ』
ユーリの言葉に私の胸の奥がふるえ、
目尻に熱いものが込み上げてきた。
「月花様……」
ユーリがはっとした表情を浮かべると、
『あ……』
私の瞳から涙が溢れる様に流れていた。
「……」
涙は止まることなく頬をつたい
雫となって流れ落ちていく。
「泣かないでよ…月花様。
俺の気持ち、迷惑だった?」
ユーリが心配そうに私の顔を覗き込み、
涙を拭うように唇を押し当ててくる。
『違うの。……嬉しくて。
私もユーリに側にいて欲しいって…
ずっと思っていたから……』
私は泣きじゃくりながら
ずっと言えなかった言葉を紡ぐ。
『……私も…ユーリが好き…っ』
「…うん」
ユーリの腕を強く掴み、
頬に落ちるキスをじっと受け止めながら
自分の気持ちを告げる。
『でも…っ…言葉にするのが怖くて…っ』
「……うん」
『ユーリが…居なくなってしまうような気がして…っ』
そこまで告げると
私の身体はユーリの腕の中にぎゅっと
抱き寄せられていた。
『……っ』
「もう…泣かないでよ…月花様……」
私の耳元に唇を寄せ
いつもよりずっと低い声で囁いてくる。
「もっと早く伝えればよかった。
こんなに泣かせて……ごめん……」
私を抱き締めるユーリの腕に力が入る。
そして、
「月花様が望むなら…ずっと側にいるよ」
私を安心させるように、
優しい声音で、そう呟いた。