【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第3章 告白
「え……」
くるりと振り返ったユーリが
私を見つめる。
『……ええと』
ユーリの側に歩みよると
私は顔を俯かせたまま
小さな声で呟いた。
『もう少しだけ…一緒にいたいの…』
私の言葉にユーリの大きな目が
僅かに見開く。
「月花様、俺、月花様のことが
好きなんだよ?」
「これ以上、一緒にいたら…何するかわかんないよ?」
ユーリの低い声が頭上から響く。
返答が出来ない私は
俯いたまま黙ってしまった。
(……それでも私は)
ユーリの腕に手を添えると
そのままぎゅっと握りしめる。
『……それでも私は…一緒にいたい』
震える声を絞り出し、
ユーリの懐へとそっと身体を寄せた。