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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第3章 告白


『ユーリっ…』


「これなら誰かに見られても
気付かれないでしょ」


そう言ってイタズラっぽい
笑みを浮かべる。


「でもいつか……みんなの前で
堂々と手を繋げる日が来るように
……俺、頑張るから」


私の手を握るユーリの手に力がこもる。


(ユーリ……)


ユーリの言葉が胸の奥に響く。

私の中にもユーリと同じ思いがあった。

いつかユーリと
肩を並べて歩ける日が来るように……。

その為に今私が出来ること、
この国の人達の為にプリンセスとして
精一杯尽くすことが
私の役目だって……そう思うから。


『ユーリ』


「ん?」


『私も……頑張るからね』


そう言うと私は初めて自分から
ユーリの唇にキスをした。


「……っ」


ぱっと顔を赤らめ目を見張るユーリに
私はいつものユーリを真似て
イタズラっぽい笑みを返した。


「敵わないなぁ…月花様には」




二人の物語は
まだはじまったばかり―――




第3章 告白 END

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