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ツインズ・ラブ

第10章   告白の答え(Side司)

「しんじぃ・・・」
 甘えた声が僕の耳に響く。
 この学園で、男同士でつきあっている人がいることは知っていたけど。あの2人がそうだなんて。
 知らなかった。
「すきだよ、しょう・・」
 これ以上、聞いてはいけない。
 僕は書庫の奥へ移動して、耳を手でふさいだ。

 それでも時折、
 いやぁ・・・
 ひっ・・・
 いくぅ・・・
 など、時折吉本君の嬌声が聞こえる。
 はやく・・、おわって・・。
 祈りながら、何分待ったのだろう。
 ようやく、静かになった。

 僕は書庫の入り口へそーと近づく。
 ガチャ、バタン
 生徒会室のドアが開いて、誰かだ出て行った。ドアが閉まった音を確認して、ため息がでる。

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