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ツインズ・ラブ

第10章   告白の答え(Side司)

 やっと・・・、でていってくれた。
 胸に書類をぎゅっと抱きしめて、安堵のあまり僕はその場に座り込んだ。
 すると、なぜか書庫のドアが開く。
 僕は心臓が止まるかと思うほどびっくりした。逃げ場はない。
「やっぱり、会長でしたか」
 そこに居たのは、二宮君だった。
「僕たちの・・、聞いてましたよね?」
 ブンブンと思わず顔を横に振る。
「そんな真っ赤な顔で首を横に振られても、ウソがわかりますよ」
 精悍な二宮君の顔があきれたように歪められる。
 二宮君は、生徒会書記であり、空手部の主将だ。空手部は二宮君が入部してから、インターハイに出場するほどの戦績を残すようになった。その鍛えられた肉体に憧れる生徒は多いらしい・・・。(全部葉月から聞いたことだけど)

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