ツインズ・ラブ
第10章 告白の答え(Side司)
「転校するしか、なかったんです」
父親と口論したのも、それが原因だ。親父は、ストレスのあまり自分を傷つけ始めていた俺を本気で心配し、止めてくれた。
転校すると決まったときも親子で殴り合いの喧嘩になった。
知り合いの学校に転入させるということだけなら受け入れられたが、全寮制の男子校にいれられることにかなりの抵抗があったのだ。
一度は、同じ同姓の男に対して、貞操の危機を感じたのだから、当然だろう。
だが、結局はお袋に泣き落とされ、鷹栖学園に入ることになった。
「ここに来る前の僕は、誰とも親しくなる気はありませんでした。誰にも関わらなければ傷つくこともないと思っていたからです」
だから、自分の殻に閉じこもり、黙っていた。周りとの関わりを一切断ち切りたかった。
父親と口論したのも、それが原因だ。親父は、ストレスのあまり自分を傷つけ始めていた俺を本気で心配し、止めてくれた。
転校すると決まったときも親子で殴り合いの喧嘩になった。
知り合いの学校に転入させるということだけなら受け入れられたが、全寮制の男子校にいれられることにかなりの抵抗があったのだ。
一度は、同じ同姓の男に対して、貞操の危機を感じたのだから、当然だろう。
だが、結局はお袋に泣き落とされ、鷹栖学園に入ることになった。
「ここに来る前の僕は、誰とも親しくなる気はありませんでした。誰にも関わらなければ傷つくこともないと思っていたからです」
だから、自分の殻に閉じこもり、黙っていた。周りとの関わりを一切断ち切りたかった。