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ツインズ・ラブ

第10章   告白の答え(Side司)

 その心をほぐしてくれたのは、司だ。その司を守りたい。
「でも、最近の神田は笑うようになったって、みんないってたぞ」
「司のお陰ですよ。最初はあいつから目が離せなくなっていったんです。だって、何もないところでも転ぶんですよ、司」
 ころころと変わる表情。
 良く笑う、愛くるしい顔。
 その笑顔を独占したいと思った。
 司の側に居たら、自然と表情がほころんだ。
「ここに来て、本当に良かったと思っています。理事長の息子だからって、誰も色眼鏡で見ないし」
「まぁ、そりゃあ、そうだろ。この学園にはセレブがごろごろいるからな。物珍しくもない」
 確かにそうだ。
 親の七光りで見られるのが嫌で、地元の高校に進学したのだけど。最初から、ここに入学していれば、もっと楽しかったかも知れない。

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