ツインズ・ラブ
第10章 告白の答え(Side司)
「何か、ふっきれたみたいだな」
「そうですね」
理事長の息子。
その地位が『生徒会長補佐』という役職を黙認させている。
それがわかってからは、利用できるものは利用しようと考えるようになった。
「田中先生は、どうなんですか」
ただ田中先生と葉月の関係は、司にとってパンドラの箱になるかもしれない。
「俺か?」
「学校生活は楽しいですか?」
「そんなこと聞いてどうするんだ」
田中先生の顔が一瞬曇った。何かあったのかも知れない。
「先ほども言いましたけど、先生、顔色悪いから・・。心配になっただけです」
「生徒に心配されるなんて、教師失格だな。気をつけるよ」
田中先生はこれ以上、このことは何も言わなかった。葉月が何か田中先生に言ったのかも知れない、直感でそう思った。
司に何も影響がなければ良いけど。
そう、願わずにはいられなかった。
「そうですね」
理事長の息子。
その地位が『生徒会長補佐』という役職を黙認させている。
それがわかってからは、利用できるものは利用しようと考えるようになった。
「田中先生は、どうなんですか」
ただ田中先生と葉月の関係は、司にとってパンドラの箱になるかもしれない。
「俺か?」
「学校生活は楽しいですか?」
「そんなこと聞いてどうするんだ」
田中先生の顔が一瞬曇った。何かあったのかも知れない。
「先ほども言いましたけど、先生、顔色悪いから・・。心配になっただけです」
「生徒に心配されるなんて、教師失格だな。気をつけるよ」
田中先生はこれ以上、このことは何も言わなかった。葉月が何か田中先生に言ったのかも知れない、直感でそう思った。
司に何も影響がなければ良いけど。
そう、願わずにはいられなかった。