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　愛している・・・。
　そんな言葉をささやくのは、司だけだ。
　その言葉に嬉しそうにはにかんだ司。その愛らしさに、俺の息子はまた少し大きくなる。
　夜は長い。じっくりと・・・。

　ピピッ、ピピッ、ピピッ、
　ビピピピピッツ

　どこかで電子音が響く。
　これは・・・目覚まし時計？
　
　意識がはっきりとしてくる。
　目を開けると、ベットの上だった。
　夢？
　上半身を起こし、目覚ましを止める。周囲を見渡すと健やかな寝息をたてる司が隣のベットで眠っていた。
　夢じゃないのは、これだけか。
　自分の息子が朝からかなり元気に主張しているのを感じて、ため息をつく。
　シャワー、浴びるか。
　自分の息子をいさめるために、珍しく俺は朝からシャワーを浴びることにした。