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ツインズ・ラブ

第11章  すれ違う想い(Side葉月)

 シャワーを浴びようとバスルームへ向かおうとしたとき。
「ううっん・・・」
 司が大きく寝返りをうった。
 うっすらとまぶたが開かれる。
 やば、起こしたか?
「はづき・・・?どこ、いくの?」
 まだ寝ぼけている様子だ。
 これなら、大丈夫だろう。
「寝汗をかいたから、シャワー浴びるだけだ。司はまだ寝てて良いぞ」
 まだ6時だ。あと1時間は余裕で眠れる。
「う・・・・ん・・・」
 眠いのか、そう答えながらもまぶたが閉じていく。

 司は最近文化祭の準備で、連日連夜仕事をしている。せめて、ゆっくり休まさせてやりたい。

 司の寝息が聞こえたのを確認して、俺はバスルームへと移動した。

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