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ツインズ・ラブ

第11章  すれ違う想い(Side葉月)

 改めて、気持ちを新たにする。
 その気持ちを目線にたくし、神田を見る。神田も俺を見つめ返してきた。
 その眼光には、『自分も司を譲る気がない』という強い意思が見える。
 バチバチバチッ
 漫画なら、そんな効果音が書かれるに違いない。
 それくらい、お互いにお互いをにらみつけていた。
 どのくらい牽制し合っていたのだろう。

キーンコーン、カーンコーン
 キーンコーン、カーンコーン

 突然、教室に始業のベルが鳴り響く。
 6時間目の授業が始まる合図だ。
 俺は司に視線で自分の席に戻るように促され、慌てて自分の席に着いた。

 次の時間は数学だった。
 田中が教科書を片手に教室に入ってくる。
 室長が号令をかけ、授業が始まった。

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