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ツインズ・ラブ

第12章  解決策と対応(Side葉月)

「ポスターに入場料が必要であることを告知していない以上、今更変更が出来ないのでは?」
 二案に関して、会計の吉本が冷明瞭な意見を述べた。
「確かに、そうだね。他に意見は・・・・?」
 結局、二案に賛成する意見はでなかった。

 次に審議は三案へうつった。司は幼い子どもがとても良いアイディアを思い浮かばせたように、楽しそうに話をした。
「三案はね。チャリティらしく、高校生らしさを前面に出してみようと思っているんだ」
 チャリティと高校生らしさ?
「鷹栖文化祭では、例年、購入金額1,000円以上につき、1枚の福引券補助券が配付されているんだ。その補助券3枚で1回福引ができるようなしくみで、福引は生徒用と来客用の2種類ある。来客用の1等はグアム旅行、2等は北海道旅行ですでにポスターには記載済みだ。そのことは神田君も知っているよね」
 司は神田に話の内容がわかるように説明をしたいらしい。
 話す内容がどうも説明じみている。

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