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ツインズ・ラブ

第12章  解決策と対応(Side葉月)

 ああ・・ちょっとしたことでも嫉妬してしまう。度量の狭さが恨めしい・・・。
「当初の予定では、生徒用の福引も例年同様、学食のプレミアムA定食チケット1年分、学食のフリードリンク券1か月分などの学食で使えるチケットを考えていたんだけど」
 そう。それの予算が50万円だ。当選の本数を増やしている上に割高なメニューのチケットを購入すると、どうしてもその金額になっていしまう。
「それを生徒会役員お手伝い券に替えたらどうかと思うんだ」
 お手伝い券?
 何なんだ、そのネーミングセンスは。
 そう思ったのは俺だけではなかったようだ。神田も思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえていた。
「それぞれの生徒会役員が何か一つ、当選者の願いを叶えるんだ」
 おいおい。それはお金がかからないが司、お前の貞操の危機に繋がる自覚はゼロか?
 キスやそれ以上のことを求められたらどうする?

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