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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

「これから、堂々と口説くから、覚悟しておけよ」
 口説くって、諦めないって事?
 僕、断ったのに?
「司に俺を知ってもらって、惚れさせてやるから」
 歯の浮くような甘い台詞を満面の笑顔で言われた。ドキッと心臓が高鳴る。
「とりあえず、今週末、映画でも見に行かないか?」
 映画かぁ。
 最近、映画館で見に行くことが少なくなったな・・。
「司、映画見るの好きって言っていたよね」
 そんなこと言ったっけ?
「司が言ったことなら覚えているよ。確か、アクション映画がすきだったろ?」
 その言葉に僕は頷いた。
 恋愛映画はわざわざ見に行こうと思わないけど、アクション映画は折角なら映画館で見たい。
「ちょうど、今週末から上映されるアクション映画があるし、一緒に見に行かないか?」
 それは見に行きたいと思っていたんだ。
 行きたい。行きたいけど・・。2人だけで行くのはちょっとやめたほうがいいよね。

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