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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

「でも、外泊届け、今からじゃ間に合わないよ」
『大丈夫。学校へ電話して、許可もらったって』
「はぁ?」
『神田に頼んだっていってたな。借りがあるから、大丈夫だとか』
 神田って?
 神田君のお父さんに頼んだってこと?なぜに神田君?
『ともかく、もうそろそろ学校に迎えの車が着くはずだから。泊まりの準備をして待っていたほうが良いよ』
 よくわからないけど、選択肢はないようだった。
「わかった。じゃあ、今から寮に帰って支度するね」
『ああ。それと迎えの車に乗ったら、電話して』
「うん。じゃあ、また後で」
 電話を切って、神田君を見る。
「よく分からないけど、大変そうな感じだな」
「うん、父が帰国したらしいんだけど。今から家に帰って来いって言っているらしいんだ」
「今から?」
 神田君は驚いた表情だ。無理もない。もう6時過ぎている。今から帰宅したら家に着く頃には、多分9時近い時間帯になる。
 

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