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ツインズ・ラブ

第15章  僕と葉月(Side司)

「ちょっと我慢して」
 ちゅっつ
 軽く唇にキスをして、葉月は自分の身を大きくかがませた。
 何をするのかと葉月を見ていると、葉月が残した赤い痕が僕の肌に残っているが見えて、恥ずかしくなる。
 葉月は、真っ赤になって、動きが止まった僕の身体を軽く抱えて、腰の下に枕を移動させた。
 僕の腰が浮き上がり、足を大きく葉月へ向けて開くポーズになる。
「はづき・・・、恥ずかしいっつ」
 恥ずかしすぎて、どうしようもなかった。こんな赤ちゃんがおむつをかえるようなポーズ。
「痛いの嫌だろ。我慢して、大丈夫だから」
 痛い?
 何が?
 あのときの僕は男同士のセックスがどこを使うのか、知らなかった。
 こんな事になることを知っていたら、多分、渾身の力を振り絞ってベットから逃げ出していただろう。

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