テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第16章  未知の世界(Side 司)

 なんだか、僕の身体も火照ってきた。
 これだけ、思われているのは、悪くない。
 もしかしたら、のぼせているのかもしれないけど・・・。
 葉月に抱かれたい・・・。
「そこまでいうなら、葉月の好きにしても良いよ」
 でも、僕だけじゃないと嫌だ。
「でも、一つだけ条件がある」
「なに?」
「これからは、僕だけにして」
 過去のことは仕方がないけど、今後は許さない。
 責任とってもらうからね、葉月。
「・・・・・わかった」
 真剣な表情で葉月は頷いた。
「司以外の人は、抱かない。約束する」
 葉月は、面と向かって断言した。その姿が潔くて、格好いい。
「裏切ったら、怖いよ?」
「大丈夫。そんな日は来ないよ」
「信じてるから」
 僕は葉月の首に腕を回して、抱きついた。
「わかった」
 それを受け止めて、葉月も僕を抱きしめてくれた。
 幸せな瞬間だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ