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ツインズ・ラブ

第18章 想いの人(Side神田)

「ただの過労だそうです。保健室で休んでいますよ」
 あからさまにほっとした様子の田中先生を見て、俺も安心していた。
「様子見に行きますか?」
 そう言うと、田中先生は小さく首を振った。
「大丈夫ですか?」
 田中先生は何も答えてくれない。
「せんせ」
「・・・ひとりになりたい」
 ぼそっと言われた。
 でも、こんな様子の田中先生を1人にしておけるはずがない。
 そっと側によると、側に寄った分、後ろに下がられた。
 でも、途中でベットに当たってそれ以上は下がれなくなる。
 じっとして、下を向いたまま、脚を抱えて丸まっている姿はとても痛々しい。
「せんせ」
 なぜか、抱きしめたくなった。
 そうしなければならないような、そうしたいような感覚。

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