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ツインズ・ラブ

第18章 想いの人(Side神田)

 それから30分後。
 俺は学生寮にある田中先生の部屋に来ていた。
 ノックもせずにドアを開けた俺は、ベットの下で頭を抱えて座り込んでいる田中先生を見つけた。突然部屋に入ってきた俺を見た田中先生はとても驚いた顔をしていた。
 手が震えていて、顔面も蒼白だった。
「田中先生・・・」
 近づこうとすると、びくっと震えて、一歩、後ろに下がる。
「よるなっつ」
 そう言いながらも、震える田中先生。とても痛々しかった。
 でも、なんだか違和感がある。
 本当にこんなに震えている田中先生が司を突き飛ばしたのだろうか?
「司は大丈夫ですよ」
 そう言うと、田中先生は安心したように顔を上げた。

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