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ツインズ・ラブ

第4章  転校生来校(Side司)

「生徒会長補佐のことか?」
 勝手に役職つくって、問題になるでしょ。普通。
「大丈夫だって。神田さんの息子なら、文句をいうものは誰もいない」
 無表情で話を聞いていた神田の表情が一瞬、こわばった。眉間にくっきりとしわがよる。
「????」
 意味が分からない。
 ただこれ以上、田中先生はそのことを説明するのをやめた。ものすごい表情で神田が田中先生を睨んでいるのだ。
「神田もやりたい部活があるわけでもないようだし、一緒に行動する理由としては十分だろう」
 同じクラス。同じ生徒会。
 確かに一緒に行動する理由にはなる。
「さすがに寮の部屋までは一緒にできなかったが。隣にはしたから」
 生徒会役員は役職に関わらず、希望すれば個室が与えられる。

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