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ツインズ・ラブ

第4章  転校生来校(Side司)

「ファン????」
 葉月なら、いると思うけど。
 僕ですよ、せんせ。
「自覚ないなら、少しは自覚した方が良いぞ」
「大丈夫ですよ、せんせ」
 僕はあまりにも非現実的な話で、苦笑した。
「それにたぶん、神田君。強そうだし。いざというときは、自分の身は自分で守れそうな感じだから。大丈夫です」
「・・・・・神田は、それでいいのか?(おそらく、大変だぞ)」
 田中先生は、なぜか神田君を同情する目つきでみている。
「親父との約束だ。仕方ない」
 それ以上はだんまりだった。
 そういえば、僕。神田君の声をほとんど聞いたことがない。
 無口なんだな、きっと。
「天然だからな。扱いづらいぞ」
「見れば分かります」
 良く分からない会話だが、2人は納得した様子だった。

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