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ツインズ・ラブ

第22章  波乱の文化祭(Side司)

「疲れたろ」
 やっとの思いで椅子に座った僕に、葉月はペットボトル飲料を差し出した。僕が好きなスポーツドリンク(レモン味)だった。
「ありがと」
 さすが葉月と思いながら、笑顔でそれを受け取った。
 一口、それを味わう。
「おいしい」
 思わず、その言葉が口に出る。
「昨日まで寝込んでいたんだから、ムリするなよ」
 そう言われて、じろっと葉月をにらみつけた。
 誰のせいだと!!
 そう思って、文句の一つでも言おうとした瞬間、
『会長、応答願います』
 耳に付けたトランシーバーから、僕を呼ぶ声がした。
「司です。何かあった?」
『イベントステージのゲストが到着しました。裏門より校長室へお通ししてもよろしいでしょうか』
「了解。僕も今から校長室へいきます」
 ゆっくり文句を言う時間もないようだ。 

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