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　それから僕たちは、顧問の田中先生を交えて、明日の対応について話しあった。
　まず、最初に田中先生のツテで、卒業生のバンドグループＮＥＥＤに電話した。でも、明日のことで都合がはずもなく。

「だめか。次をあたろう」
　次は、葉月のツテで芸能事務所に電話した。即答できないとの回答だった。折り返し、３０分以内に連絡があることになった。
　少しは良い返事が聞けるかもしれない。

　やきもきしながら、僕らは３０分の時間を明日の打ち合わせを行いながら、過ごした。

　３０分後。
　待ちに待った返答には、アイドルではなく、俳優なら来れるという返事だった。
　俳優の名は、椎葉智則。
　僕も名前を知っている格好いい俳優さんだ。