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ツインズ・ラブ

第23章  怒濤の文化祭(Side葉月)

 その時、スピーカーから音楽が流れてくる。毎朝、朝礼直前に流れる予鈴だった。
 腕時計を見ると、時計の針が8時28分を指していた。

「もうこんな時間か」
「急いで、教室へ行こう」
「ああ」
 俺たちは慌てて、屋上から教室へと移動しはじめた。

 本当は司に怪しまれないように、余裕を持って、教室へ移動しておくはずだったんだが。仕方がない。急げば、朝礼開始の30分には間に合う。

 神田と2人、教室までの道のりを急ぎながら、俺は今日の日程をを考えていた。

 これで、やれることは全部準備した。後は、なるようになるさ。
 ある程度の開き直りは必要だ。
 そう思いながらも、どうしても不安はつきまとっていた。

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