テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第24章 再会(Side 智則)

 どうしよう・・・。
 そう思っているうちに、葉月が動いた。僕の前に歩いてくると、目の前のソファーに腰を下ろす。
「久しぶりだね。智則さん」
 そう言って、微笑む。

 葉月・・・。
 僕の頬に暖かいものが伝った。
 涙だ。

「はづき・・・・」
 言葉が続かない。
 泣いている場合じゃない。
「今日は本当にありがとう。あんなことを言った俺の無理を聞いてくれて、本当に感謝している」
 あれだけ会いたかった、葉月が目の前に居る。それだけで・・、何も言えなくなる。
「でも、こんなに都合良く来てくれたのは、偶然じゃないよね?」
 葉月に会いに来たことをちゃんとわかってくれている。
 それがとても嬉しかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ