ツインズ・ラブ
第27章 仲直りH (Side葉月)
司の目前に膝をついて座って、うつき加減の司に目線をあわせる。
「ワケがわからないことで、司に嫌われたくない」
司の顔を両手で包む。
顔を少し上げると、司の目は涙でうるっとしていた。
「話して・・・」
司はカップを握っていた手をすこし揺らす。カップが落ちそうな気がして、そっとカップに手を差し出す。
「零れそうだから、置こうか」
司は、素直にカップを渡してくれた。それを近くのテーブルに置く。少し間があって、とても小さな声で、司が話し始めた。
「は・・・づきの・・・」
ようやく、話してくれるかな。
そう思って、それに続く司の言葉を待っていた。しかし、すぐに司の口元が止まった。
よほど、言いづらいことのようだ。でも、それなら尚更、きちんと聞いておきたい。
目で、きちんと聞くから話して欲しいと訴えと、やっと司が重い口を動かした。
「髪から、匂いがした・・・・」
髪から匂い?
思いがけなかった言葉に、一瞬思考が止まる。
「ワケがわからないことで、司に嫌われたくない」
司の顔を両手で包む。
顔を少し上げると、司の目は涙でうるっとしていた。
「話して・・・」
司はカップを握っていた手をすこし揺らす。カップが落ちそうな気がして、そっとカップに手を差し出す。
「零れそうだから、置こうか」
司は、素直にカップを渡してくれた。それを近くのテーブルに置く。少し間があって、とても小さな声で、司が話し始めた。
「は・・・づきの・・・」
ようやく、話してくれるかな。
そう思って、それに続く司の言葉を待っていた。しかし、すぐに司の口元が止まった。
よほど、言いづらいことのようだ。でも、それなら尚更、きちんと聞いておきたい。
目で、きちんと聞くから話して欲しいと訴えと、やっと司が重い口を動かした。
「髪から、匂いがした・・・・」
髪から匂い?
思いがけなかった言葉に、一瞬思考が止まる。