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ツインズ・ラブ

第27章 仲直りH (Side葉月)

 司が座っているソファの横に座ると、少しだけ、司が離れた位置に動いた。
 あからさまに避けられている。
「なぁ、司」
 こういうときには、直球あるのみ。
「うん?」
「俺、今日司に連絡しなかったこと以外で、何か司を怒らせるようなことした?」
 だんまり。
 カップを持っていた、司の手が止まる。
「部屋に帰って、特に何をしたわけでもないのに。急に怒り始めただろ?」
 それでも何も言わない。
「教えて欲しい。理由がわからなければ、俺は、司に謝ることもできない」
 ゆっくりと言い聞かせるように話す。この言葉が司の心に届いて欲しい。その一心で。
 少しだけ、司の指が動いた。
 口もかすかに動いた。
 あと一押し。

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