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　神田君が転校してきてから、１週間の月日がながれた。
　最初は物珍しく見られていた僕と神田君の組み合わせも今では見慣れたのか、誰も注目しなくなっていた。
　最初、神田君は修行僧のように、寡黙でにこりともせず、僕のそばに居たのだが、今ではそっと僕の仕事を手伝ってくれたり、転ぼうとした僕を支えてくれたりして、いろいろなことを手伝ってくれる。
　あんまりというか、ほとんど会話はないけど、生徒会の仕事も迅速かつ正確で適切な判断をしてくれて、皆の信頼もあつい。あのプライドが高い葉月が神田君に仕事の相談をしているくらい、神田君は生徒会に溶け込んでいた。

　最近気になるのは、その神田君がまた急によそよそしくなったことだ。