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ツインズ・ラブ

第6章  文化祭の企画(Side司)

 近くに寄ろうとすると避けるようになっているような気がする。
 やっと笑ってくれるようになったのに。何かしたのかな、僕。
「会長?」
 いけない、大事な会議の最中だった。横にいる葉月に小突かれ、我にかえる。
「ごめん、ぼーとして」
 今、鷹栖学園祭の企画書を最終確認している。出店や上映が許可された団体のみ、予算を配付するのだが、その予算案を検討しているところだ。
「俺は、おおむねこの予算案にもとづいて実施して良いと思う。だが生徒会企画は、再考してもいいんじゃないか」
 葉月が一度決まったことを覆すのは珍しい。皆、話の続きを興味津々に聞いている。

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