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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

「気がつかなかった?」
 コクンと頷くと、神田は笑顔で選択を迫る。
「多分、あと10分もすれば、この部屋に来るはずだけど・・・」
「何でそんなにことわかるの?」
「ああ。ちょっと、足止めしてもらっているから」
「????」
「逃げるなら今のうちだけど」
「逃げる気はないんだ」
 ただ、驚いただけで。
 あんな風に欲望丸出しに言われると恥ずかしかったんだ。葉月のことを直視できなかっただけで。本気で逃げようとは思っていないんだけど・・。
「色々と考えてはいるのかな」
 神田は僕の頭をなでた。
 小さい子どもにするように、頭をなでながら、呟かれる。
「でもさ。葉月の気持ちもわかってやりなよ」
「??????」
「司が気絶してから甲斐甲斐しく世話をしてくれたんだろ」
 うんと頷く。
「俺が知っている葉月なら、多分気絶していてもヤってると思うけどね」
 気絶してもヤル?
「気絶している司でも、充分たつってこと」
 露骨な表現に顔が真っ赤になった。

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