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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

「今日のトレーニングルームの予約は、すべて埋めておく。生徒会にも手を回して、今日はすぐに司を寮へ帰すから。後は、自分で何とかしろよ」
 お前にこれ以上のことは、してやらない。でも、最大限のことはしてやる。
 神田の心意気を感じるが、素直に御礼を言えない。
「わかった」
 咳払いをして、
「神田」
「なんだ?他にもあるのか」
「ありがとう」
 ぼそっとしか言えなかったが、聞こえたはずだ。
「この借りは必ず返す」
 神田が困ったときには、必ず手を貸すからな。
「期待しないでおくよ」
 神田は良い奴だ。
 司が頼りにしすぎていて、たまにむかつくが。
 ほんと、良い奴だ。

 そう思ったのもつかの間。
 その日の夜、俺は神田に恨み言を言うことになる。
 
 

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