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ツインズ・ラブ

第7章  画策(Side 葉月)

「僕に会いたかった?」
 視聴率低下に悩まされているテレビ局が重宝する若手実力俳優。
 椎葉智則。
 今、俺は彼とホテルの一室で密会中だ。
「もちろんですよ、智則さん」
 俺は智則さんに近づき、智則さんを抱きしめた。腕の中でうっとりとまぶたを閉じる智則さんの頬に軽くキスをする。
 
 以前、俺は親父に頼まれて大手ホテルで給仕のアルバイトをしたことがある。5カ国語(英語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語)堪能なスタッフは結構重宝がられ、大企業が主催する様々なイベントや懇親会にも借り出された。そのお陰で、智則さんとも知り合いになり、こんな関係になっている。

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