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【視点Side智則】
　嘘ばっかり・・・。
　智則はその言葉を飲み込んだ。その代わりに自分から葉月にキスをねだる。
「もっとちゃんとして」
　整った葉月の顔が僕に近づく。口を開けて待っていると、舌がからみあう。舌先で口内を刺激された。上手に僕のウィークポイントを責められる。息が上がり、口を離したときには、口元から唾液が伝った。
　はぁはぁ・・・、僕の息もあがる。あそこも熱を持ち始め、自分の身体の熱さをもてあます。
　もっとして欲しいと視線で葉月に訴えた。葉月は僕を見つめたままでささやくようにつぶやく。
「シャワーあびたいな。ここに来るまでにかなり汗かいてさ。汗臭くないか？」
　離れたくない。葉月なら、汗のにおいも好き。
　恥ずかしくて、口にはできなかった。葉月の身体に両手を回し、前から抱きつきながら、首を振る。