ツインズ・ラブ
第1章 プロローグ(Side 司)
同じ親から生まれ、しかも僕のほうがお兄ちゃんなのに、恨めしいが、母親似(身長158㎝。童顔小柄)の僕と父親似(身長185㎝。)の葉月では差が埋まらない一方なのだ。
「わかっているよ。おにいちゃん」
葉月がゆっくりと嫌みのように、つぶやいた。満面の笑顔が憎たらしいが、その姿が無駄にかっこよくて恨めしい。
僕たちが通っている学校は、伝統ある男子校だが、その男子校で親衛隊があるほど、葉月は同姓からもモテる。
兄にフェロモン垂れ流してどうするんだって。とりあえず、早くご飯食べなきゃ。
僕はそれ以上葉月に反論せず(残念ながら、口で葉月にかなわないからだ。)お弁当を食べることに専念することにした。
「わかっているよ。おにいちゃん」
葉月がゆっくりと嫌みのように、つぶやいた。満面の笑顔が憎たらしいが、その姿が無駄にかっこよくて恨めしい。
僕たちが通っている学校は、伝統ある男子校だが、その男子校で親衛隊があるほど、葉月は同姓からもモテる。
兄にフェロモン垂れ流してどうするんだって。とりあえず、早くご飯食べなきゃ。
僕はそれ以上葉月に反論せず(残念ながら、口で葉月にかなわないからだ。)お弁当を食べることに専念することにした。