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ツインズ・ラブ

第8章  LOVE??(Side司)

 神田君が生徒会室から出て行って、どれほどの時間が過ぎたのだろう。
 あまりものショックに仕事が手につかず、ぼーっつとしていると、葉月が生徒会室に入ってきた。
「司。手が止まっているけど、大丈夫か」
「あ・・・・・、うん」
「神田と何かあったのか?」
 龍聖という名前は呼びにくいらしく、生徒会役員やクラスメイト達は神田君のことを名字で呼んでいる。僕のことは、同じクラスに双子の葉月がいるためか、「会長」と役職で呼ばれるか、「司」と名前で呼ばれるかのどちらかだ。
 あ・・・、これはどうでもいいことか。思考回路がどうも変だ。
「なにか、されたのか?」
 何も答えず、呆然としている僕を心配する葉月の顔を見て、兄としてもっとしっかりしなきゃという気持ちになる。

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