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ツインズ・ラブ

第8章  LOVE??(Side司)

「二人っきりだと理性が危うくなるから、今日は帰るよ。葉月にメールをしておくから迎えに来てもらうと良い」
「でも、監視の役割が・・・」
「真面目だな。司は」
 くすっとまた笑われる。
 神田君って、こんな性格だった?
 僕、今夢を見ているのかな。
 ああ・・・・、混乱する。
「でも、それが隙なんだよ。わかってる?」
 ????
 意味不明だった。
「そういうところが可愛いけどね。でも、帰るよ。オオカミになる前にね」
 また微笑まれる。
 目が笑っていない。
 本能で、近づいてはいけない気がした。
「じゃ、また」
 そのまま、神田君は僕から離れ、生徒会室を立ちさった。その背中を見送りながら、僕は1人でただ混乱していた。

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