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ツインズ・ラブ

第8章  LOVE??(Side司)

「答えを聞くのはしばらく待つから。恋人になるか、それとも縁を切るか」
 極端な葉月の提案に僕は驚きを隠せない。
 今のままはダメなの?
「現状維持はなしだよ。生殺しはもうたくさんだ」
 葉月と離れたくない。
 でも、恋人って・・・。
 混乱していて、上手く頭がまわらない。
「よく考えて、答えをだして」
 葉月は再び僕を抱きしめた。その腕に力がこもる。
「ここまで待ったんだ。きちんと司が答えを出すまで。待つから」
 そのまま、しばらく僕たちは誰も来ない生徒会室で抱き合っていた。

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