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ツインズ・ラブ

第9章  作戦と恋敵(Side葉月)

 お風呂から上がると司は自分のベットで熟睡していた。
 暑いのか、毛布を足蹴りして何も着ないで寝ている。苦笑しながら、薄手のタオルケットを掛けてやる。
 う・・・ん・・。
 微かに身動ぐその動きもかわいらしい。お風呂で抜いてきたばかりなのに、また息子がむくむくっと元気になる。
 健全な男子高校生としては、仕方がないか。

 そのままこの部屋にいたら司を襲ってしまいそうで、いつものように田中へメールを打った。
『今から部屋に行きたい』
 要件だけのメール。
 数分待たずに返事がかえってくる。
『わかった。窓をあけておく』
 髪をドライヤーで乾かし、身支度を整えると俺は窓から田中の部屋に向かった。
 

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