あなたの執事
第66章 専属の執事
龍さんを見つめていると、意を決した表情になった
まっすぐ見つめられる瞳
「シン…じゃあ今だけ言わせてくれ。」
「……はい」
無意識に手に力が入る
「俺は…ゆいのことを今でも愛している」
……っ
「…………はい」
「だけど、あいつの表情を見てたらわかるんだ。
長年一緒にいたからかな…
あいつ、シンと出会ってから色んな表情するんだ。
喜んだり悲しんだり…シンと話してるときすごい楽しそうにしてる
俺といる時とはまた違うんだよ
すんごい悔しいけどさ、あいつの…
ゆいの心を幸せにしてるのは、お前なんだよ。」