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この恋は、特別(ふつう)

第4章 距離

あれからメールとかも簡単なものしかお互いしてなくて、自分の仕事のことでいっぱいいっぱいだった。

そして、ライブツアーは終わった。

メールで

『打ち上げがあるから遅くなるけどそっち行っていい?』

って来たから、

『うん。待ってるね。』

って送った。

あれから、私は君のことしか考えられなかった。

君はどう?

1人で居ると何もかもが不安になる。

その時、チャイムが鳴った。

玄関にいく。

モニターで確認もしないで、ガチャッとドアを開ける。

「おかえり、翔」

泣きそうで、それしか言えなかった。

翔「久しぶり、って…泣いてたの?」

「ううん。なんで?」

翔「暗い顔してたから。
  元気ない?」

そう言って私の顔を覗く。

今、君の目には、私しか写ってない。
今日位、いっていいかな?

「会いたかった…」

君はビックリしてたけど、すぐに笑顔になって、

翔「俺だって会いたかったし。」


とイタズラに笑った。

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