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この恋は、特別(ふつう)

第4章 距離

それから2人で、手繋いだままソファーに座って、色々話した。

相葉さんが、3日連続で同じ振り間違えたこととか。

北海道のラーメンは、絶対食わなきゃ損する、とか。

結構くだらないけど、翔の声が聞けるなら、いつまででも話せた。

翔「藤花は、何してたの?」

「私は、普通に、暮らしてた。」

翔「俺のこと想っててくれてた?」

「そりゃ毎日。
朝起きて隣に翔がいないから、ため息ついて、夜もテレビでしか会えないからため息ついて…。」

翔「ため息ついてると幸せ逃げるよ?」

「私の幸せは、目の前にあるから。」

翔「…俺?じゃ逃げないね。俺はずっと、あ、藤花が俺のこと嫌いになるまで、一緒にいるから。」

「お願いします。」


私は、初めていつまでも一緒に居たい人に出会った。

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