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この恋は、特別(ふつう)

第5章 試練

メール、届いたかな…?

返信なんて来なくていい。
ただ、私のメールで翔が安心できて、ちゃんと仕事が出来たら、それでいい。
うん、それで良いんだ。

私と君は、仕事の世界が違う。
見ている風景が違う。
出会っていたことも、奇跡かも知れない。
もしかしたら、ドラマが終わると、なんにもなかったように、私の前から去ってしまうかもしれない。

もし、そうなったら…。


そう思うと、怖くなった。

その時、メールが来た。

…翔だ。

『ごめん、でもあれ、嘘だから。
…今日も、行っていい?遅くなるかも知んないけど。』


どうせ、ダメって言っても来るでしょ?

そう思い、あえて返信はしなかった。







そして、結局、このまま、夜まで寝ていた。

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