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この恋は、特別(ふつう)

第9章 最悪の再会

大季との出会いは、本当に最悪で。

まだ、まだ、全っ然売れないときに、愛想を尽かした担当の代わりで、あいつは来た。


最初は、すっごい感じ悪くて、

締め切りはメールで、

家に来る時は、原稿を取りに来るときだけ。

5分。

って感じで、絶対私のことを嫌いだと思っていた。が、

初めて、ランキングで1位になった時から、


あいつは、私をちゃんと作家として、見てくれるようになった。


そして、私も少しずつ、あいつのことをわかり初めて、

冷たくしていた理由が、

“先生との、接し方がわかんなかった。”


だって。

それを知ってから、だんだん私も心を開いていって、

気づけば、


いつの間にか、ほんといつの間にか






あいつを好きになっていた。

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