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この恋は、特別(ふつう)

第2章 出会い。

そして顔合わせ当日。

「今回~~役をする○○です。」

と、簡単な自己紹介をしてもらい、必死に名を覚えた。

「今回、主役を務めさせていただく、櫻井翔です。」

へぇー、嵐のひとだ。

やっぱかっこいいね、さすがアイドル。

なんて思ってたら私の番。

「あっ、えーっと、原作を書いてる、冬木藤花です。」


それから、色々話してやっと終わった。

俳優やモデルの皆さんが帰る中、私は一人ボーッとしていた。


実は今、結構スランプ気味。

「あー、ネタ出てこいっ!!」

『ぷっ(笑)」

部屋の奥の方に人がいた。

…最悪、見られた。

翔「先生、表情コロコロ変わって面白い(笑)モデルむいてんじゃないの?」

「いやいや、私なんて…ってか先生って呼ぶんですか!?」

翔「だって他に呼び方無いし…。」

うーん、呼び捨ては、親しすぎるし、名字、私嫌いだし。

「やっぱり先生が一番マシです。」

翔「じゃ、先生、主役頑張りますんで、じゃ。」

「はい、また。」



帰ってテレビをつけると、さっき会った櫻井さんが写っていた。

さっき、あんなに近くにいたのに、すごい遠く感じられる。

そう思うと、また会いたいって思った。

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