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この恋は、特別(ふつう)

第10章 日常という、非日常

【翔side】

今日は、雑誌のインタビューが数件。

本当なら、こっちに来てもらうはずなんだけど。

担当の人、欠席らしくて、代わりが、やるから、


『とりあえず出版社でお願いします。』


と、いうことで、マネージャーに送ってもらって出版社へ。

「車、まわしとくんで、先行っててください。」

翔「あ、これ一人で、大丈夫だから。代わりに、事務所に、書類とってきてくんない?」

「あ、わかりました。じゃ、終わったら、連絡してください。

くれぐれも町中フラフラしないように。」

翔「分かったって。」

そう言いながら、帽子を深くかぶり直した。


1回面倒くさくてマスクをつけないで、歩いたら、大変なことになっちゃって。

あれ以来、毎回おんなじことを言われる。

まぁ、いくらどんなに目が良い人でも、目しか出てなかったら、気づかないよね?

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